ホステスプロとして挑んだサントリーレディスの予選落ちは、左手親指の故障が響いてのもの。大会5日前にグリップをインターロッキングからテンフィンガーに変更する“緊急対応”を敢行しており、これが予選落ちの原因の一つになった。

 とはいえ、初日には急造グリップにも関わらず2アンダー70をマークするあたりは、さすが海外メジャー覇者。この後もメジャーなど大事な試合が続くが、親指の痛みが引けば、復調してくれるはずだ。

 一昨年メジャーを制した笹生は、どうだろうか。今季は開幕戦で6位タイ、HSBC女子世界選手権でも単独6位と好プレーを見せたが、DIOインプラントLAオープンからは出場4試合連続の予選落ち。2週前のみずほアメリカオープンで通算6アンダー7位タイと2カ月半ぶりに上位につけた。

 復調のきっかけの一つと考えられるのがクラブ変更だ。同週から3番ウッドとミドルアイアン、そしてパターをスイッチ。さっそくその効果が成績として表れている。セールスポイントのティーショットは、平均274.07ヤードを飛ばし現在ツアー15位。海外勢に負けない飛ばしは健在なだけに、新しいクラブが馴染めば、2年前の全米女子オープンに続くビッグニュースを届けてくれるだろう。

 今季の日本勢の中で最も輝きを見せているのが古江だ。ルーキーシーズンにトラストゴルフ・スコットランド女子オープンでいきなりツアー初優勝を挙げたが、今季もバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで決勝まで進み2年連続の準優勝。それ以外にもトップ5に4度入り好調なプレーを見せている。

 平均飛距離は247.03ヤードで142位だが、フェアウェイキープ率が85.91%で6位にランクイン。アンダーパーのラウンドは24回あり4位と、とにかく安定感は抜群で未勝利ながらポイントランキングも3位につけており、今後の活躍がますます楽しみな存在となっている。

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ルーキー2人の現在地は?