酒好き1000人のうち本格焼酎をソーダ割を飲んだ人の割合
酒好き1000人のうち本格焼酎をソーダ割を飲んだ人の割合
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 暑い夏に飲みたくなるお酒といえば、何を思い浮かべるだろうか? きんきんに冷えたビールや、爽快感のある酎ハイ、すっかり定番となったハイボールも捨てがたい。夏は何といっても“のどごし”。炭酸だけは外せないという人も多いのでは。そんななか、静かな人気を集めているのが「焼酎ソーダ割り」である。

 酒の消費・文化などを調査研究する酒文化研究所が行っている、酒好き1000人アンケート“酒飲みのミカタ”で、「本格焼酎ソーダ割りはどこまで広がるか」という調査を行った。

 しかし、そもそも「焼酎ソーダ割り」とは一体なんだろうか?

「焼酎ソーダ割り」に使われる焼酎は、米やいも、麦などを原料としたものだ。これは、日本では室町時代から使われている単式蒸留機で蒸留されるもので、焼酎では「乙類」に分類され、現在では本格焼酎とよばれている。一方、酎ハイなどに使われる焼酎は明治時代以降に使われるようになった連続式蒸留機で蒸留されるもので、「甲類」に分類される。単式蒸留機で蒸留される「乙類」の焼酎は、連続式蒸留機で何度も蒸留される「甲類」の焼酎と比べてアルコールの純度が低くなる分、原料由来の香味成分が多く抽出され、原料そのものの味わいが保たれることが大きな特徴となっている。

 本調査では、「本格焼酎をソーダ割りにして飲んだことがある」と答えたのは、全体の52%。週に1回以上本格焼酎を飲んでいる人に限ると、ソーダ割り経験者は58%にも上ったという。

 ところで、サントリーがソーダ割についてインターネット上で解説ページをご存じだろうか。その名も「おいしいソーダ割の作り方」だ。このサイトでは体によさそうな梅酒を使ったケースを紹介している。それによると、使用するグラスは、少し大きめのものが良く、飲み口が内側に曲がっているものを使うと炭酸が抜けにくいという。また、飲み口のガラスの厚さが薄いものを使うと、味わいがよりシャープになるという。

 作り方は、ソーダの温度が高いと炭酸が抜けやすくなるため、ソーダはよく冷やし、グラスには氷をたっぷりと入れるといいそうである。また、ソーダを氷が入ったグラスに注ぐ際は、できるだけグラスの内側に沿わせるように注ぎ、混ぜ過ぎに注意するのがポイントだという。

 おすすめの飲み方を読んでいるだけで、なんだか喉が渇いてくる。ちなみに今回の調査では「夏はソーダ割りにしたい」という意見が36%を占めた。うだるような暑さのなか懸命に働いた夜には、ビールでスカッとするのもいいが、たまには焼酎ソーダ割りを楽しんでみるのはいかがだろうか? もちろん、量はほどほどに。