●風間ルミ(ジャパン女子、LLPWなど)

「私たちは男子と一緒に試合をするために、ジャパン女子に入ったのではありません」

 昨年9月、病気のため55歳で亡くなった風間ルミも忘れられない名言を残している。シュートボクシングをベースにジャパン女子でプロレスを始めた。同団体の顔とも言える存在だったが1992年に退団、LLPWを立ち上げ社長兼レスラーとして奮闘。女子プロレスが男子より下に扱われることに関して思いの丈を語った言葉だ。全ての女子レスラーを代弁した魂の叫びであり、プロレス関係者の誰もが忘れないで欲しい思いでもある。

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 女子プロレスを取り巻く環境はかつてに比べ良くなった。スターダムは老舗・新日本のオーナー会社であるブシロード・グループ入りすることで急成長を遂げた。試合内容、集客力ともに男子団体を凌駕するまでになっている。またスターダム以外の団体にも注目選手が出現している。リング上の戦いはもちろん、胸に刺さる名言を発信できるなら女子プロレスは世間へさらに広がっていくはずだ。今後はどのような名言が生まれるのか。新たな時代の女子プロレスにも注目したい。

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