3月6日発売のAERA3月13日号の表紙には、井口理さん(King Gnu)が登場します。井口さんと言えば、2021-22年に本誌の人気連載「なんでもソーダ割り」を担当していました。その連載が3月10日に書籍化。書籍化を経て何を感じたか、また近く公開される主演映画「ひとりぼっちじゃない」が自身に与えた影響とは、じっくりと語っています。巻頭特集は3月8日の国際女性デーを前に、「女性×働く ロールモデルはもういない」と題し、女性の働き方や制度、健康の問題を多方面から考えました。大好評連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、舞山秀一さんとは最後となる撮影を楽しみました。同じく大好評連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、俳優・新納慎也さんをゲストにパンやコーヒーを楽しみながらの普段着トークが続きます。ウクライナ戦争1年を機に専門家の対談も続いています。今回は元外交官の東郷和彦さんと国際政治学者の廣瀬陽子さんが、停戦のための出口戦略について語り合います。ほかにも読み応えある多彩な記事が詰まった一冊です。

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・表紙&インタビュー&なんソーリターンズ:井口理(King Gnu)

井口さんが本誌で担当した連載「なんでもソーダ割り」は「なんソー」と略され親しまれてきました。その単行本では、「どうしても会いたかった」14人+書籍オリジナルとなる、自身のお母さんとの対談を収録しました。本誌ではその“かなり濃いめの対談”を通して感じたことをインタビュー。「この本には、いまの僕が少しずつ形成されていく様子が克明に記録されている」と語っています。高校時代から抱き続けた「自分探し」についての違和感も対談を通して解消していったとか。井口さんにとっての「自分探しの旅」とは何なのかがわかります。さらに「なんソーリターンズ」と題し、初主演映画「ひとりぼっちじゃない」の監督、伊藤ちひろさんとの対談も収録しています。初主演と初監督として、「本当に一緒に作れたっていう感じがする」(伊藤)という映画製作を通して感じたことやお互いについての思いなど、他では読めない内容です。蜷川実花撮影による表紙やグラビアは、井口さんの深部に迫る、深いまなざしが印象的な写真の数々です。ぜひ誌面でお確かめください。

・巻頭特集「女性×働く ロールモデルはもういない」

国際女性デーを前に女性の働き方について考えます。仕事優先でがむしゃらに働いてきた均等法世代、子育ても仕事も背負い疲弊する氷河期世代、上の世代を見てきたミレニアル世代やZ世代と、一口に女性と言っても働き方はさまざまです。それぞれの世代にどんな違いがあり、同じ職場でどんなことを感じているのか、詳細を取材しました。わかったのは「ロールモデルはもういない」ということ。誰かのロールモデルを目指すのではなく、それぞれの志向や事情に合わせて自由な働き方や生き方ができることが今求められていることがわかります。その女性たちの働き方の壁となっているのが「年収縛り」。例えば「130万円の壁」では、それを超えると扶養から外れるなど、さまざまな制約が女性たちの足かせになっています。更年期など健康問題についての記事もあり、女性の働き方を多角的に深掘りしています。

・向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン

好評連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」では、アーティスティックな構造のスタジオの中庭を自由に使っての撮影と、フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」と同じように自然光を使った屋内撮影に挑戦。先生の舞山秀一さんと向井さん、それぞれの美的センスが存分に発揮される回となりました。これまでライティングのテクニックから写真哲学まで惜しみなく教えてくれた舞山さんとのレッスンは、今回でひとまず一区切り。先生に聞いておきたいことを問われ「写真は奥深いからな」とつぶやいた向井さんが、最後に尋ねた内容は? そして、伝えておきたかったこととは――? もちろん、自他ともに「かっけー(笑)。写真集みたい!」と認め、舞山さんが「俺がほしい目をしてくれる」と言う、モノクロの世界に生きる向井さんの姿も見逃せません。ぜひお手元にお迎えください。

・松下洸平 じゅうにんといろ

プライベートでも大の仲良しという俳優の新納慎也さんをゲストに迎えた3回目。まず目に入るのは、2人でパンをほおばりながら楽しそうにトークする写真。ほのぼのした対談の空気が伝わってきます。仕事以外にどんなことをしているかという話が続き、「ひとつ別の居場所を作っておくのは大事かもしれない」という松下さん。最後に、2人で「今度やりましょう」と盛り上がった趣味とは何か、ぜひ誌面をチェックしてみてください。

・ウクライナ対談 東郷和彦×廣瀬陽子

ロシアに詳しい元外交官の東郷和彦さんと国際政治学者の廣瀬陽子さんの対談です。一日も早く戦争をやめるための「出口戦略」について語り合いました。稀有な仲介役として注目されるトルコやインドについて、米国の姿勢の変化について、プーチン大統領の特性について、日本が担うべき役割についてなど、幅広く議論が続きます。じっくり読んでください。

 ほかにも、
・バイデン大統領二つの賭けは「出馬表明」と「軍事支援見直し」
北朝鮮 金正恩の娘公開の背景に妻と妹の権力闘争か
・新宿御苑で原発事故の「除染土」再生利用計画
・WBC侍ジャパンの世界一への鍵は守備力
・NBAの至宝レブロン・ジェームズと八村塁
・子どもの性被害 巧妙な手口
・LGBTQ家族の子どもたち「ママが2人。しあわせです」
・首と腰を守るセルフケア術
・「すずめの戸締まり」と東日本大震災の記憶
大宮エリー東大ふたり同窓会 ゲスト・ユーグレナ出雲 充
現代の肖像 近藤謙司(国際山岳ガイド)
 などの記事を掲載しています。

※発売日の3月6日(月)正午からは、公式ツイッター(@AERAnetjp)と公式インスタグラム(@aera_net)で、最新号の内容を紹介する「#アエライブ」を行います。ぜひこちらもチェックしてください。

AERA(アエラ)2023年3月13日号
定価:440円(本体400円+税10%)
発売日:2023年3月6日(月曜日)