■これからもよきパートナーとして

 8月。モザンビークに来て、はや半年が経ちます。

 振り返ると、コロナ禍でアフリカ赴任という日常生活の制限も不安も大きい中、キキトトと暮らすようになって、自分も幸せを感じる時間が増えたなとあらためて感じます。

 たちにも変化がありましたが、私の生活も大きく変わりました。

 外で何があったとしても、家に帰ってキキトトの姿を見て、2匹をなでていると安心して癒やされます。餌が欲しくて、朝「早くちょうだい」と起こしに来るので、以前に比べて、休日でも生活が規則正しくなりました。

甘えるようになったキキ(左)と逞しくなってきたトト
甘えるようになったキキ(左)と逞しくなってきたトト

 トトがいたずらするので(髪ゴムを食べる、服のひもをかむ、置物を棚から落とすなど)気を付けていますが、何でも引き出しの中にしまう癖がつき、家の中の見た目もシンプルできれいになりました。

 猫との暮らしは「いいこと尽くし」です(笑)

 そういえば、私の好きなTOTOの「Africa」には、<アフリカに降る雨をたたえよう。急げ青年、あそこでお前を待っている……>という歌詞があります。アフリカで私を待っていたのは、可愛い2匹の猫たちでした。

 キキトトと楽しそうに暮らしている私を見て、日本の家族もうらやましがり、今ではすっかり2匹のファンになっています。猫に救われたという言葉をよく聞きますが、私の場合も同じです。おっかなびっくりしながら少しずつ成長していくキキと、甘えん坊のままだけどたくましくなってきたトトに救われて、今の元気な自分がいるのだと思います。

 イタズラばっかりするトトだけれど、そんなトトのお陰で、キキと私の距離もグッと近づきました。

 キキトト、いつも幸せな時間をありがとう!

かわいい姿に癒やされる
かわいい姿に癒やされる

(水野マルコ)

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「猫をたずねて三千里」は猫好きの読者とともに作り上げる連載です。編集部と一緒にあなたの飼い猫のストーリーを紡ぎませんか? 2匹の猫のお母さんでもある、ペット取材歴25年の水野マルコ記者が飼い主さんから話を聞いて、飼い主さんの目線で、猫との出会いから今までの物語をつづります。虹の橋を渡った子のお話も大歓迎です。ぜひ、あなたと猫の物語を教えてください。記事中、飼い主さんの名前は仮名でもOKです。飼い猫の簡単な紹介、お住まいの地域(都道府県)とともにこちらにご連絡ください。nekosanzenri@asahi.com

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水野マルコ

水野マルコ

水野マルコ/1961年生まれ。ライター。猫と暮らして30年。今は優しいおばあちゃん猫と甘えん坊な男子猫と暮らしています。猫雑誌、一般誌、Web等での取材歴25年。猫と家族の絆を記すのが好き。猫と暮らせるグループホームを開くのが夢。

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