2匹の出発は11月末に決まりましたが、コロナで減便という状況もあって、エチオピア経由での動物輸送にはなんと30時間以上。キキとトトには申し訳なかったですが、それでも無事にペットシッターさん宅に着いたと聞き、ほっと胸をなでおろしたものです。

 私が日本での仕事の手続きを終えて、モザンビークに向かったのは今年1月末。約2カ月、シッターさん宅に預かってもらったのです。

 果たして私のことを覚えているでしょうか……。それが次の心配ごとでした。

■猫同士に変化!キキがキャラ変?

 キキとは半年、トトと2カ月しか暮らしていなかったので、「忘れられてもしかたない」と覚悟して、シッターさん宅にキキとトトを迎えにいきました。すると、トトは私を見て近づき、「どこに行ってたんだい」というようにスリスリして離れませんでした。キキの方は、少し離れてこちらをじっと見ていました。

 シッターさんから、キキはおびえてシャーシャーいうし、餌をあげる時も近寄ってこないと聞いていたので、「キキはあまり変わってないかな」とその時は思いました。

 しかし、2匹を私の新たな家に連れていくと、それまで見たことのない光景を目にしたのです。セネガルの時は、キキはトトに向かって威嚇して常に“ヨガマット1枚分”の距離があったのですが、何と、グルーミング(毛づくろい)し合ったり、一緒に遊んだり、昼寝したり。

寄り添ってお昼寝するトト(左)とキキ.
寄り添ってお昼寝するトト(左)とキキ.

 さらに驚いたことに、キキをなでられるようになりました。前はちゅーる(アフリカでも売ってます)をあげる時がいちばん私と近い距離でしたが、トトがするように、キキが私に「なでて~」と甘えてくるようになったのです。リラックスして、“へそてん”まで!

 キキとトトが仲良くなったのも、キキが甘えて触れるようになったのも、どちらもうれしいこと。環境が目まぐるしく変わる中で2匹は互いに絆を深め、キキのキャラも変化したのでしょうか? そう思うと、会えない間の心配もつらさもすべて溶けていくようでした。

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