鼻チューする2匹
鼻チューする2匹
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 飼い主さんの目線でのストーリーを紡ぐ連載「猫をたずねて三千里」。今回はアフリカのモザンビークで国際協力の仕事をしている優美さん(30歳)のお話。1年前に縁あって現地の野良猫2匹を家に迎えましたが、その行動に一喜一憂。仕事の関係で一時帰国し、アフリカに戻ると猫に大きな変化が……。異国の“可愛いパートナー”について語ってもらいました。

【写真】路上で暮らしていた保護前の様子

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 私は大学生の頃からアフリカで働くことを考えるようになりになり、6年前からアフリカで暮らしています。2021年に、アフリカ4カ国目の赴任先であるセネガルで。雌猫キキと雄猫トトと出会いました。

 猫との暮らしは初めてだったので、すべてが新鮮。アフリカに来て以来、ずっと一人暮らしでしたが、今はもう猫たちのいない生活は考えられません(笑)。こちらアフリカでの猫の保護や生活の様子などをお伝えしたくて、海外でもよく読むこのサイトのコーナーに応募しました。どこの国でも、保護される猫たちと幸せな飼い主が増えるといいなと思っています。

■一時預かりのつもりが気持ちがぐらっ

まずはキキとの出会いから。

 昨年5月、現地の動物保護団体でボランティアをしていた友人から、「家の前に、毎日餌を食べに来るシャイな成猫がいる」という話を聞きました。彼女の家には、ハンデの子も含め10匹ほどの犬猫がいて増やせない状況で、保護できる人を探していたのです。

 セネガルの保護団体は「人なれした野良猫の引き取り手を国内外で探す」という取り組みをしていたので、私は数カ月してなれたら引き取り手を探すという友人の提案にのり、キキを一時的に預かることにしました。仕事の移動も多いし、動物を飼うことはまったく考えていなかったけど、路上で踏ん張るようにたたずんでいたキキを見て、何かしてあげたいと思ったし、コロナで在宅勤務だったので、短期間なら面倒を見られるかな、と思ったのです。

路上にいた保護前のキキ
路上にいた保護前のキキ
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水野マルコ

水野マルコ

水野マルコ/1961年生まれ。ライター。猫と暮らして30年。今は優しいおばあちゃん猫と甘えん坊な男子猫と暮らしています。猫雑誌、一般誌、Web等での取材歴25年。猫と家族の絆を記すのが好き。猫と暮らせるグループホームを開くのが夢。

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