留任組では、林芳正外相も「世界日報」の取材を12年に受けたと明らかにした。
一方、政調会長から閣僚入りとなった高市早苗経済安全保障担当相も就任の記者会見で、旧統一教会系の月刊誌「ビューポイント」で対談に応じ、掲載されていたと話した。
高市氏は「旧統一教会関連の雑誌とは知らなかった」と述べたが、これまで「ビューポイント」については、下村博文元文科相らが表紙に登場していたことで問題になっていた。
そして、党役員人事の最大の目玉となったのが、萩生田光一政調会長だ。
最大派閥、安倍派の実力者でもある萩生田氏。旧統一教会の関連団体のイベントであいさつに立ったことを認めた。旧統一教会の幹部が理事に名前を連ねる「一般社団法人 教育問題国民会議」の理事に就任していた時期があることも報じられた。
ほかにも、3度目の厚生労働相となる加藤勝信氏。前回の在任中に旧統一教会の関連団体の会合に秘書が代理出席していることがわかっている。
就任会見でも、
「旧統一教会関連団体の会合で会費を出した」
と語っている。
初入閣の寺田稔総務相は、旧統一教会の政治団体とされる「国際勝共連合」へ、会合の会費として支出したことを認め、
「その時点で『国際勝共連合』とは知らなかった」
と話した。国際勝共連合が旧統一教会関連の政治団体であることは、それまでもさまざまな報道がされており、周知の事実のはずだ。
副大臣、政務官でも10人超が、旧統一教会やその関連団体と接点を持ったことがあることが明らかになった。
佐賀県の元知事から国政に転身した古川康・国土交通政務官は、AERAdot.が入手した、旧統一教会の関連団体が15年に開いた「日韓トンネル推進唐津フォーラム」の資料に、世話人として名前がある。
元三重県知事の鈴木英敬・内閣府政務官も知事時代の19年10月に、旧統一教会の韓鶴子総裁が講演したイベントで、関連団体に祝辞を贈り、元高知県知事の尾崎正直・デジタル兼内閣府政務官も、知事時代に旧統一教会の関連団体であいさつしていたことを認めた。