今年の上記ネットワーク3局を通じたツアー全大会の全4ラウンドの平均視聴数は、78万1000人で前年比14%減。しかし、6月のLIVゴルフ開幕以降は、CBSが放送したRBCカナディアン・オープンで、最終日としてはこの22年間で最高の視聴数を獲得。ジョンディア・クラシックでも、最終日に2015年以降では最高の数字を挙げ、同週末では25%アップを記録したという。
この2試合の間に行われたトラベラーズ選手権では、逆に前年比36%減となったようだが、PGAツアーと各ネットワーク局には深い関係値があり、そこにLIVゴルフが入り込む余地はないという。
一方、2023年に14試合のリーグ戦を賞金総額4億500万ドル(約555億3000万円)で開催することを発表しているLIVゴルフはどうだろうか?
これまでミケルソンに2億ドル(約274億2000万円)、ダスティン・ジョンソン(米)に1億5000万ドル(約205億7000万円)など巨額の“移籍金”でPGAツアーの主力プロを引き抜いている注目度は抜群だ。しかし、ゴルフファンがどのくらい新リーグを現地や配信で観戦しているかとなれば、話が変わってくる。
現在、LIVゴルフはテレビ中継がなく、トーナメントを観戦したければ現地に行くか、ネットの配信を観るしかない。報道によると、7月末に行われた大会の2ラウンドのFacebook Liveフィードの同時視聴数は1000以下で、LIVゴルフのYouTube公式チャンネルの配信視聴数は第2ラウンドのほとんどで6万程度だったという。
またギャラリー数は、公式発表がないため推定となるが数千人程度とのこと。1日75ドル(約1万円)のチケットが、セカンドマーケットで1ドル(約137円)で販売されていた、なんて話も紹介されていた。
まだ産声をあげたばかりの新リーグの人気を判断するのは時期尚早だが、話題のわりに現実の数字は低いということがうかがえるのだ。