LIVに移籍したフィル・ミケルソン(ロイター/アフロ)
LIVに移籍したフィル・ミケルソン(ロイター/アフロ)
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 ゴルフ界、特に男子ゴルフはPGAツアーでフェデックスカップ・プレーオフが佳境を迎えているが、LIVゴルフが相変わらず話題となっている。

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 現地時間8月3日には、フィル・ミケルソン(米)、ブライソン・デシャンボー(米)らLIVゴルフに参戦する計11名が、主催競技への出場停止処分を下しているPGAツアーを提訴。PGAツアーの独占禁止法違反を訴えたが、公判は2024年1月8日とかなり先となることが決まった。

 また、テイラー・グーチ(米)ら3名がプレーオフでのプレーを求めてPGAツアーに処分の一時差し止めを求めていたが、これはカリフォルニア北部地方裁判所に退けられている。スター選手が次々と離脱し劣勢続きだったPGAツアーにようやく“軍配”があがる結果となった。

 しかし、米メディアの報道によれば、PGAツアーのプレーオフ終了後にLIVゴルフが7選手との契約を発表するという。この中には今年の全英オープンを制したキャメロン・スミス(豪)も含まれているという噂もあり、LIVゴルフの引き抜きは全く勢いが止まりそうにない。

 LIVゴルフは、サウジアラビア政府系ファンドの莫大な資金力をバックに勢力を拡大し続けており、現状において、PGAツアーはこうした対応策に追われる一方になっている。しかし、最終的にはPGAツアーに分がある結果となるのではないだろうか。理由は、LIVゴルフの先行きが不透明過ぎるからだ。

 というのも、現状のLIVゴルフはまだスタートアップの段階だが、“The Future of Golf”と謳いながらも、完全な話題先行型。スター選手を次々に引き抜いていても、ファンがLIVゴルフのトーナメントに注目していない実情があるからだ。

 ネット配信が当たり前になっている現在でも、テレビの影響力は絶大だ。米「スポーツビジネスジャーナル」によると、PGAツアーは、数年前にCBS、ESPN、NBCと1年合計約7億ドル(約960億円)の放映権契約を2030年まで結んでいる。

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資金力は抜群のLIVゴルフだが…