秋篠宮さまは憲法21条にある「表現の自由」を意識しているのでは、と思った。秋篠宮さまは「国民の目」を大切にしていて、それゆえ憲法コンシャスだと拝察している。眞子さんの結婚についても「婚姻は両性の合意のみに基づく」という憲法24条を引き、認めると述べた。
と、ここで宮内庁にお願いだ。だからこそ、SNSに進出するにあたっては秋篠宮家のことをよーく考えてほしい。ここからは、その話を書かせていただく。
宮内庁はこれまでも「誤った情報をただす」ことはしてきている。宮内庁ホームページに「皇室関連報道について」というコーナーがあって、メディアに対し「事実でない」と指摘した軌跡をたどれる。始まりは07年。『プリンセス・マサコ』(べン・ヒルズ著)というオーストラリアで出版された本が対象だった。タイトル通り雅子さまについて書かれた本だが、対象にしているのは天皇、皇后(現在の上皇ご夫妻)についての記述だ。著者への書簡がアップされていて、そこにこうある。「ここでは、天皇皇后両陛下の側近にお仕えしている立場から、両陛下に直接関わり、しかも明らかに事実と異なる一つの箇所に絞って、問題を提起します」
最後(つまり最新)は20年12月。「週刊新潮」(12月24日号)の「小室圭・佳代さんに美智子さまからの最後通牒」という記事が対象だ。眞子さんの結婚についての記事だが、抗議の対象は美智子さまについての記述。最後にこうある。「眞子内親王殿下をめぐる週刊誌報道については、既に宮内庁ホームページで二度にわたり(略)、上皇后さまの名の下に様々な事実に反する報道がなされていることに上皇上皇后両陛下も深く傷つかれ,お心を痛めておられることを説明してきました。86歳というご年齢で(略)、上皇陛下のお世話を唯一の務めとして過ごしておられる上皇后さまに対し、このようなことが引き続き行われていることは誠に遺憾であります」
コーナーにアップされた全51件を「誰に関する記述」が対象かという観点で見ると、最も多いのが美智子さま。「天皇陛下(現在の上皇さま)と美智子さま」も合わせると、20件以上になる。続いてが皇太子(現在の天皇陛下)と雅子さまで、10件ほど。秋篠宮家に関しては、わずか2件。「天皇」「皇后」の権威を守ることが主眼で、だから秋篠宮家は対象となりにくい。そう読み取れる。