もちろん、脂質の摂取量は減らせば減らすほどいいわけでありません。厚生労働省が総摂取カロリーの20~30%前後を脂質で摂取するよう推奨しているように、重要なのは適量を守ることです。そのためにも、摂取許容量だけではなく、食品に含まれる脂質の“目安”を把握しておく必要があるのです。なにより、食品に含まれる脂質の量を知っておけば、食事のバランスを整えやすくなります。脂質の含有量はウェブサイトやスマートフォンのアプリで簡単に調べることができるので、活用するといいかもしれません。

■脂質摂取量の見直しがダイエットの重要なステップ

 脂質摂取量のコントロールはダイエットの基礎の「基」です。とはいえ、知識や情報が増えるにつれて、意外と見落としがちなポイントでもあるので、折に触れて脂質の摂取量をチェックする習慣をつけましょう。何事も基礎が大事で、脂質の摂取量に注意するだけでダイエットが進む人もいます。また、糖質制限ダイエットに挑戦して、脂質を積極的に摂取していた人は、特に脂質の摂取量を再確認して今後のダイエット生活の参考にしてください。

(構成:加藤 徹)

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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