14位は福岡(勝点31、得失点差-10)。残りは4試合で、神戸(H)、札幌(A)、柏(H)、浦和(A)。今季の対戦は、神戸(△0-0)、札幌(△0-0)、柏(●0-1)、浦和(△0-0)。神戸とはルヴァン杯で2戦2勝(○2-1、○1-0)という流れを持ち込みたいところだが、その前の9月21日、25日にルヴァン杯の準決勝・広島戦がスケジューリングされていることは、残留争いの中では不利になる。チームは9月17日の清水戦でリーグ戦9試合ぶりの勝利を挙げたとはいえ、それまでの8試合は2分6敗と危機的状況だった。残りカードは他の残留争い組と比べて難易度的には高くはないが、最終節の浦和との過去のアウェー戦は2016年(●0-2)、2021年(●0-2)と完敗している。現在、順位は14位であるが、次節の神戸戦に敗れると一気に窮地に追い込まれる可能性がある。

 15位は湘南(勝点31、得失点差-13)。残りは5試合で、C大阪(A)、FC東京(A)、神戸(A)、鳥栖(H)、柏(A)。今季の対戦は、C大阪(●0-2)、FC東京(○2-0)、神戸(○2-1)、鳥栖(△1-1)、柏(●0-2)で、ルヴァン杯ではC大阪に2戦2敗(●0-1、●1-4)、FC東京とは1勝1敗(●1-2、○2-1)だった。現在の上位トップ3のチームとの対戦はないが、対戦順に4位、7位、13位、8位、6位と、神戸を除いてひとケタ順位の手強い相手が続く。そして、その5試合中4試合がアウェーゲームであることは、疲労感も含めて不利な部分だ。得失点差は現在、全体のワースト3となる「-13」。勝点が並ぶと厳しくなるだけに、残り5試合で2勝は挙げたいところ。果たしてどうなるか。

 現在プレーオフ決定戦行きの16位となっているのが京都(勝点30、得失点差-7)。残りは5試合で、鳥栖(A)、名古屋(H)、川崎(A)、C大阪(H)、磐田(A)。今季対戦は、鳥栖(○3-1)、名古屋(△1-1)、川崎(○1-0)、C大阪(△1-1)、磐田(●1-4)。ルヴァン杯では、鳥栖と1勝1敗(○2-1、●0-3)、名古屋には2敗(●1-6、●0-1)だった。鳥栖戦と名古屋戦の間のミッドウィークに天皇杯準決勝・広島戦が組まれている点と川崎戦を残しているのは不利だが、最終節で対戦する磐田は「降格決定後の試合」となる可能性が高く、そうなればモチベーション的には非常に有利。J1残留のためには残り5試合で2勝したいところで「磐田戦で1勝」と考えると、それまでの4試合で1勝以上を挙げるのは、それほど難しくないはず。順位的には土俵際に追い込まれてはいるが、まだ精神的には余裕ある。

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自動降格圏の2チームは残りカードも“ハード”