
通勤時の新緑の青々しいまぶしさとか。(写真:著者提供)
「私が見つけた春(夏・秋・冬)」は、季節の変わり目の定番メールテーマです。春の回を放送する前日は、私も「季節ハント」に近所の商店街を1往復しますが、それだけで、どっさり収穫があります。
・文房具屋さんの店頭に並んだ寄せ書き用の色紙。春は卒業、転勤など別れの季節だな。
・リクルートスーツや卒業・入学用のセレモニースーツを着たマネキン。新しい出会い、出発の季節か。
・鼻うがい液や花粉よけスプレーなどが並ぶドラッグストアの花粉症コーナー。鼻のムズムズで一足早く春を感じる人も多い?
・天丼チェーンの桜えびのかき揚げのポスター。やっぱり、旬の食べ物には自然と目も鼻も吸い寄せられるなあ。
・「年度末在庫一斉セール」の看板。年末だけじゃないんですね。
・イースターのうさぎの人形。ハロウィンほど浸透していないけれど、何するんだっけ?
他にも、スポーツ用品店では、ボールの棚に「入学のお祝いに!」というポップを発見。「入学祝いにボール! 考えもしなかった!」と新しい発想をもらえたり。
意外なところに季節感が見つかると純粋に楽しいですし、誰かに話したくなるネタが積み重なっていきます。
こんな「季節ハント」のおともはスマホ。気になったものはメモ代わりに撮影しておきます。写真はあとで見返しやすいので便利。季節ネタに限らず、散歩や移動のついでに何かテーマを決めて写真を集める。
話の素材はこうやっていくらでも足で稼ぐことができます。
■すごいのは「鳩サブレー」だけじゃない
和菓子屋さんも四季を大切にしている場所のひとつ。
春のよもぎ、秋の栗など旬の素材を使うだけでなく、季節の植物や情景を表現したお菓子や、ひな祭り、七夕、お月見、七五三など季節の行事に欠かせないお菓子が並びます。
また、和菓子屋さんのホームページも読み物としておもしろいですよ。お店のこれまでの歩みも、時代背景やドラマがありますし、季節を感じる言葉や文章が添えられていて、その繊細な美意識も参考になります。
例えば「鳩サブレー」で有名な鎌倉の豊島屋さん(https://www.hato.co.jp)。季節のお菓子は、その名前だけでも楽しいのですが、どんなイメージで作られたのかという説明からも、季節感を捉えるためのアイディアがあふれています。