ともに長年在籍したチームを退団となった松田宣浩(左)と平田良介(右)(写真提供・福岡ソフトバンクホークス/中日ドラゴンズ)
ともに長年在籍したチームを退団となった松田宣浩(左)と平田良介(右)(写真提供・福岡ソフトバンクホークス/中日ドラゴンズ)
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 長きにわたって所属した球団からの退団が決まった松田宣浩(元ソフトバンク)と平田良介(元中日)。ともに現役続行を希望しているが、松田の獲得に向けては数球団が調査に動いているという報道があった一方で、平田についてはそういった情報は今のところ出ていない。

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 オフを控えて状況は異なるが、来シーズンも2人が元気にプレーする姿は見られるのだろうか……。

「両選手とも成績以上の存在感があるビッグネーム。修羅場をくぐり抜けた経験も豊富で、獲得すれば様々な意味で戦力となる。全国的な知名度も高く、集客やグッズ収入なども見込める。退団が決まっても両者は引く手あまただと思われていたので、評価にここまで差がつくとは予想外でした」(スポーツマネージメント会社関係者)

 退団決定後に“人気”を集めている松田は2005年に亜細亜大からドラフト希望枠でソフトバンクに入団後、17年間在籍。通算成績は1910試合に出場し、1831安打、301本塁打、991打点。三塁手として8度のゴールデングラブ賞も獲得している。また、常勝チームを“ムードメーカー”として支えた続けた姿も印象に残る。

「本塁打を放った際の『熱男』が有名だが、選手としても一流。30歳を超えてから3度の30本塁打超えを記録するなどベテランになっても進化した。球界きっての堅実な三塁守備でチームを救ったことも多い。試合に出続け、常に声を出してチームを引っ張ったリーダー。若手に移行する時期に差し掛かっているソフトバンクにとって、いなくなってしまうのは心配なところもある」(ソフトバンク担当記者)

「本拠地にホームランテラスが導入されて本塁打が増えたのは否定できない。しかし走攻守のトータルで考えるとまだ戦力になれる。何より黄金期と言われたソフトバンクを引っ張ってきた経験が大きい。若返りを図りたいチームにとっては、(良きお手本として)有形無形の戦力になれる松田が人気なのは理解できる」(在京球団編成担当)

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松田と平田の“人気”の差はどこから?