松田は通算記録で目標があるのも大きい。残り169本の2000安打以外にも、通算1000打点までは9、通算2000試合出場まで90と迫っている。どのチームへ移籍したとしても、高いモチベーションを持ってプレーし、戦力なってくれるという声も多い。

 平田は健康面以外にも、時に感情的になってしまうのが不安要素と言われる。退団の会見では、中日でキャリアを終えたかったと述べつつも、「盛大なセレモニーはできない」と言われたことに不満を示すなど、球団批判とも取れる発言で物議を醸した。

 とはいえ、松田はもちろんのこと平田も球界の宝であり、まだ他球団で野球を続けて欲しいという声が多いのは事実だ。

「(2人は)長年にわたってソフトバンク、中日を支えてきた功労者。退団となったチームでユニフォームを脱いで欲しかった、というのが球団関係者の本音だろう。しかし本人がプレーを続けたいなら、快く送り出してやるのも感謝の方法。2人とも全盛期の力はないかもしれないが、使い方によっては十分戦力となれる。良い形で新天地が見つかって欲しい」(在京球団編成担当)

 現状、置かれている状況が違うが、無事に新天地は見つかるのだろうか。今オフはFA権を持つ大物選手たちに注目が集まるが、2人の動向にも注目していきたい。

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