「お菓子類の差し入れが多くて、食べきれないのか事情はわからないが、うちにたくさん転送されてきた。今は山上容疑者自身が受取拒否をしているのではないか。それでも、差し入れしたい、メッセージを伝えてほしいと私の住所まで調べて、北海道から手紙を送ってくる人までいるのでびっくりです。こういう事件だけに、何と言っていいのか、複雑な思いだ」

 山上容疑者の母親が記者会見をしたいと言っていることも伯父は明かしていたが、教会関係者によると、山上容疑者の精神鑑定の期限、11月末あたりに、

「厳しく追及される教会への、風当たりを食い止めようと母親が記者会見するという話が浮上しています」

 という。一方で、山上容疑者の母親の代理人は、

「記者会見する段階ではない」

 と慎重な姿勢だ。

 これまで、旧統一教会が記者会見を重ねると、整合性がなかったり自分勝手な主張だと炎上したりすることが何度もあった。そして、母親の会見には、政界からも警戒の声が漏れている。

「山上容疑者の母親が記者会見して、安倍元首相の銃撃がまたニュースになると、ますます岸田政権は厳しくなるので、やめてほしい。今はじっと嵐が過ぎ去るのを待つだけだ」(自民党幹部)

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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