(左から)阪神・藤浪晋太郎、ソフトバンクの千賀滉大
(左から)阪神・藤浪晋太郎、ソフトバンクの千賀滉大
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 メジャーリーグで自分の力を試してみたいという思いは、プロ野球人生で大きなモチベーションになっていることは間違いない。今オフは3人の投手がメジャーに挑戦する可能性がある。ソフトバンク・千賀滉大、DeNA・山崎康晃、阪神・藤浪晋太郎だ。

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 その歩みは三者三様だ。千賀はソフトバンクから育成ドラフト4巡目で指名を受けて入団。当時は無名の存在だったが、2016年から7年連続2ケタ勝利をマーク。「お化けフォーク」と呼ばれる落差の鋭いフォークだけでなく、カットボール、スライダーも一級品。150キロを超える直球で三振奪取能力が高い。メジャー挑戦の意向は球団に早くから伝えていたが、ポスティング・システムが認められなかったため、海外FA権を取得した今オフに満を持してメジャー挑戦することが決まった。

 米国で取材する通信員は「千賀は先発より救援の方が持ち味を発揮できるのでは」と指摘する。

「複数球団の争奪戦になることは間違いないでしょう。最初は先発でスタートすることになると思うが、メジャーは先発ローテーションの登板間隔が短い。千賀は日本で故障離脱することが少なくなかったので、短いイニングの方が首脳陣は起用しやすいと判断するかもしれない。レッドソックスで守護神として活躍した上原浩治のような道を歩む可能性がある」

 山崎は日本を代表する守護神。通算207セーブと実績は申し分ない。新人の15年に新人最多記録の37セーブ、18、19年は2年連続最多セーブを獲得。近年はパフォーマンスが落ちてセットアッパーに回っていたが、今年は56試合登板で0勝2敗37セーブ3ホールド、防御率1.33と見事に復活した。そして、今オフ。ポスティング・システムでメジャー挑戦するため、球団と話し合いの場が設けられることがスポーツ各紙で報じられた。

「山崎も千賀と同様に落差の大きいツーシームが魅力の投手です。メジャーで成功する投手は縦変化のウイニングショットを持っていることが大きな要素になっている。ただ、山崎の場合気になるのは直球ですね。もう少し球速やキレがないと厳しい。多彩な変化球を持っているわけではないので、直球がアジャストされるとツーシーム一辺倒になる。制球良くビタビタに決まればいいですが、高めに浮いてしまうことが少なくない。直球をもう一段階上のレベルに上げないと、メジャーのリリーバーで活躍するのは厳しいと思います」(前出の通信員)

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