最後に、藤浪はどうだろうか。阪神がポスティング・システムの利用を容認し、メジャー挑戦することが決まった。高卒1年目から3年連続2ケタ勝利をマークするなど、かつては同学年の大谷翔平(エンゼルス)と才能は双璧と言われていたが、17年以降は制球難で1軍定着できず100イニングを一度もクリアしていない。今季は16試合登板で3勝5敗、防御率3.38。シーズン終盤に先発登板で好投を続けて、復調を印象づけていた。

 スポーツ紙のメジャー担当は、こう分析する。

「『成功するか?』と聞かれれば厳しい。日本で何年間もシーズンを通じて活躍していないですから。ただ高校時代は大谷翔平より活躍し、高卒の数年間は先発ローテーションで結果を残していたので潜在能力は間違いなくある。実際に興味を示している球団が少なくない。期待値が高いとは言えないが、環境が代わることで大化けするかもしれない」

 メジャーに挑戦して、成功する日本人選手は一握り。大志を抱いて挑戦する3人の投手の運命は――。(梅宮昌宗)

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