<一塁手>
■ヌニエス(日本ハム)

 チームの長打力不足を埋める期待の新大砲だった。メジャー通算307試合56発で、2019年にはオリオールズで31本塁打、90打点を記録した実績を持ち、入団時は27歳という若さもあり、新庄剛志監督の「彼は打つよ」のお墨付きもあった。そしてオープン戦では7試合17打席ながら打率.538(13打数7安打)で1本塁打4打点の活躍……。当然、開幕戦にも「5番・ファースト」でスタメン出場した。だが、蓋を開けてみればサッパリ。打率1割台が続いた中で5月4日にようやく来日初アーチを放ったがその後も状態は上向ことなく、計63試合出場で打率.174、4本塁打、12打点。何度も1、2軍を行き来し、9月30日にベネズエラへ帰国(そのまま退団)。年俸1億8000万円は、ハッキリ言って無駄金だった。

<二塁手>
■外崎修汰(西武)

 走攻守に渡って高い能力を持つオールラウンダー。2019年には打率.274、26本塁打、90打点、22盗塁という非常に優れた成績を残してリーグ連覇に大きく貢献した男だ。しかし、そのイメージが強すぎるのか、はたまた期待が高すぎるのか、翌年以降は成績が下降。迎えた今季も開幕から低空飛行が続いた。1番から8番まで様々な打順に座りながら132試合に出場したが、レギュラーに定着した2017年以降自己ワーストの打率.215でシーズンを終えた。12本塁打、47打点、10盗塁という打率以外の数字は、プロ2、3年目の選手ならば「合格点」だが、実績があり、働き盛りの29歳としては不満大。守備も10失策は二塁手のリーグワースト。オフにはFA権を行使しての残留を選び、生涯ライオンズを宣言したが、立場は安泰ではない。

<三塁手>
■ガルビス(ソフトバンク)

 メジャー通算1102試合出場&109本塁打の実績を持つバリバリのメジャーリーガーとして年俸3億5000万円の2年契約で迎え入れられた大物新助っ人。その期待通り、開幕戦で満塁弾を放つ華麗なデビューを飾ったが、そこがピーク、というよりも唯一の見せ場となった。翌日以降はバットが空を切り続け、みるみるうちに打率が低下し、5月上旬に2軍降格。6月に再昇格するも4試合の出場のみで再び抹消。高く評価されていた守備でもアピールできず、終わってみれば38試合に出場したのみで打率.171、2本塁打、11打点と完全に“ハズレ”の外国人になってしまった。来季は2年契約の2年目。巻き返しを期待したいが、現段階では望み薄と言わざるを得ない。

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ロッテの人気助っ人はまさかの“途中帰国”