会見で写真撮影に応じる栗山英樹監督(右)と大谷翔平選手=1月6日
会見で写真撮影に応じる栗山英樹監督(右)と大谷翔平選手=1月6日

 日本も例外ではない。直近の2大会。2012年にヤンキースで16勝をマークした黒田博樹らに出場要請をしたものの辞退が相次ぎ、参加したのは第4回の青木宣親(当時アストロズ。現東京ヤクルト)だけだった。

 しかし、今回は違う。大谷翔平(エンゼルス)はじめ5人のメジャーリーガーが「侍ジャパン」の招集に応じ、また日本のセ・パ12球団からも主力選手が送り込まれた。その陣容は「史上最強」との呼び声が高い。

 さる1月26日。30人の顔ぶれを明らかにした記者会見の席上、日本代表の監督・栗山英樹は王座奪回を力強く宣言した。

「とにかく世界一になる。それだけを考えてメンバーを選びました」

 1984年から7シーズン、ヤクルトで外野手として活躍した栗山。引退後は2012年から計10シーズン、北海道日本ハムを率いて2度のパ・リーグ制覇。2016年には日本一に輝いた。

 この時、内野守備走塁兼作戦担当コーチとして、日本シリーズ制覇の喜びを栗山と共有したのが白井一幸。今回の日本代表ではヘッドコーチとして栗山を支える。

「柔軟な一面と頑固さが同居しているのが栗山監督の特徴。前例にとらわれず、こうと決めたら絶対にブレないですね」

 こう語る白井は栗山と同じ1961年生まれでプロ入りも同期。1995年までの日本ハム在籍時には、二塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞を受賞したほか、1991年には最高出塁率のタイトルも獲得。1996年、移籍先のオリックスで現役生活を終えると、1997年からは日本ハムの球団職員となり、ニューヨーク・ヤンキースに派遣されコーチ研修の日々を送った。

 その後、日本ハムの2軍監督や1軍ヘッドコーチなどを歴任。2008年にはカンザスシティー・ロイヤルズの特別コーチ兼スカウトアドバイザーに就任。メジャーにも精通する理論派として知られる白井だが、その経歴にはもう一つ、着目すべき事項が存在する。

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