■でも、一番大切なのは「働くことの喜び」を大切にすること
さっき説明したとおり、新聞配達はすごく大変でした。
でも、苦労してアクティブインカムで稼いだ経験は、今も僕を助けてくれています。
僕はあれからいろいろな仕事をしてきましたが、どんなに大変なことを頼まれても、「新聞配達に比べたら楽勝!」だと思えます。
そして、新聞配達が教えてくれた一番大事なことは、働くことの喜び。
毎日かなりの苦労はしましたが、その分「人の役に立っている」「自分で頑張ってお金を稼いでいる」「お母さんの助けになっている」という達成感や充実感も感じていました。
今の僕は芸能人としていろいろな仕事をしています。
だけど、僕にとって「仕事」といえば、なんと言っても、やっぱり毎日続けていた新聞配達です!(偶然にも、テレビで初めてレギュラーをもらえたのは、「新聞を読むコーナー」だったし)
ペーパーボーイ(新聞配達員)が「パトリック・ハーラン」という人間の基礎となっている部分なのです。
(構成/増田侑真)
パックン
本名:パトリック・ハーラン。芸人・東京工業大学非常勤講師。
1970年11月14日生まれ。アメリカ・コロラド州出身。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」をはじめ、多くのテレビ番組に出演し、注目を集める。「AbemaPrime」「報道1930」でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。2012年10月より池上彰氏の推薦で東京工業大学の非常勤講師に就任。コミュニケーションと国際関係についての講義も行っている。二児のパパ。
25年以上の投資歴があり、金融教育の講師として全国各地で講演会も行っている。
最新刊の『お金の育て方』では、「生活保護」状態から「お金持ち」になるまでに身につけた、誰にでもマネできる、お金との付き合い方を詰め込んだ。