すこし歴史をさかのぼって、全国高校サッカー選手権大会優勝校のなかからワールドカップ日本代表になった、おもな選手を紹介しよう(優勝当時のメンバー以外も含む)。
静岡が他を圧倒している。
実際、1998年フランス大会で9人(22人中)、2002年日韓大会では6人(23人中)を送り出した実績がある。
しかし、 カタール大会日本代表に静岡出身は伊藤洋輝1人しかいない。伊藤は浜松市出身でジュビロ磐田のユースからトップチームに昇格し、通信制の第一学院高校を卒業した。
静岡と並んでサッカーが盛んな埼玉の出身は、川島永嗣1人である。川島は浦和東高校出身。同校は全国高校サッカー選手権大会に出場したことはあるが、優勝経験はない。
静岡、埼玉はいずれもサッカー王国として知られていたが、これもさびしい。
今回、カタール大会日本代表を送り出した高校が、次のようなメッセージを送っている。
上田綺世が通っていた鹿島学園高校(茨城)はこう伝えた。
「本校サッカー部OB 上田綺世さん 祝・FIFAワールドカップカタール2022日本代表メンバー選出! ご活躍を祈念しております。上田綺世さんは高校3年生の時に、第95回全国高等学校サッカー選手権大会に出場し、ストライカーとしてチームの勝利に貢献しました」(同校ウェブサイト11月1日)
鎌田大地の出身、東山高校(京都)では校舎に「祝 鎌田大地選手 2014年度卒業 サッカー部OB」と書かれた横断幕が掲げられており、活躍を期待している。