期待の若手が不足しているのも気がかりだ。メジャー屈指のトッププロスペクトだったジョー・アデル外野手が伸び悩んでおり、他の若手を探しても将来的に飛躍すると期待されている選手は他球団に比べて圧倒的に少ない。かつてのトラウトのように彗星のごとくスター選手が現れるとも考えにくく、そういった意味では、まだまだ投打ともに来季へ向けては十分な補強ができたとは言えないだろう。積極的に動いているイメージもあるが、チームの弱点などを考えると“中途半端”になっていると思わざるを得ない。

 現在、移籍市場に残っている選手では今季メッツで15勝を挙げ、メジャー通算104勝の右腕カルロス・カラスコや、メッツからFAの救援右腕セス・ルーゴ(今季は62試合に登板、3.60)らに興味を示しているというエンゼルス。現状、来シーズンも厳しい戦いを強いられそうな感もあるが、今後の補強次第では状況が変わるとも考えられる。大谷自身もペリー・ミナシアンGMに「現在、誰を狙っているか」など補強戦略について質問することもあるというが、これから効果的な補強はできるのか。大谷の去就に影響を与える事案なだけに、これからの動向にも注目して欲しい。

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