7月の参院選に当選後、一度も国会には姿を見せていない「ガーシー」こと東谷義和参院議員(ガーシー氏)。参院は、欠席理由を尋ねる質問状を、ガーシー氏が所属するNHK党に渡した。そのガーシー氏は現在、アラブ首長国連邦(UAE)の中心都市・ドバイにいる。そこでAERAdot.は、ドバイでガーシー氏を直撃取材した。政治家としての活動は、報酬の使い道は、そして気になる“暴露”はどうなるーー。ガーシー氏が答えた。
「岸田首相、もう終わっているじゃないですか。旧統一教会や『政治とカネ』で問題のあった閣僚をかばい、クビにできない。『聞く力』なんて言ってたが、まったく国民の思いが届いていない」
そう話すガーシー氏。ユーチューバーとして、芸能界の裏側を次々に暴露し、一躍、知られる存在となった。そのYoutubeの自身のアカウントは、さまざまなトラブルがあり閉鎖。
一方で今年7月の参院選にNHK党から出馬すると、ドバイからSNSを使って選挙戦を展開という異例のスタイルで、28万票あまりを獲得して当選した。「暴露王」から「先生」へと転身を遂げたのだが……。
ガーシー氏は「逮捕されかねない事情もある」として、選挙中も現在もずっと、UAEの中心都市・ドバイに滞在している。ワールドカップが開かれているカタールまでは、飛行機で1時間もかからない距離にあり、日本がベスト8をかけたクロアチア戦はスタジアムで観戦したという。
そのガーシー氏に、AERAdot.が直撃し、気になることを質問した。
「議員バッジをつけられたんで、先生と呼びましょうか?」
と尋ねると、
「いや、ガーシーでええです。議員バッジが日本から届いて、先生と言われても、まだあまり自覚がないです」
と金髪に短パン姿で笑い飛ばす。
「ほんま、こう外国から日本を見ると、いいところもあるが、ダメなところも実によくみえます。それは政治も同じ」
と語り始めた。