MLBカブス時代のサミー・ソーサ(ロイター/アフロ)
MLBカブス時代のサミー・ソーサ(ロイター/アフロ)

 そんななか、翌07年の復帰を目指していたソーサは、シーズン中の9月に代理人を通じて阪神に売り込んだが、阪神側は「選手枠の問題もあるし、興味はありません」(沼沢正二球団本部長)とにべもなかった。
 

 その後、横浜にも年俸5000万円という破格値で売り込んだが、こちらも「米国でやれない選手が日本でやれるわけがない」(亀井進国際編成部長)とけんもほろろ。

 かくして、日本球界から袖にされたソーサは07年1月にレンジャーズとマイナー契約し、21本塁打、92打点とまずまずの成績を残したものの、オフに薬物疑惑が再燃。同年を最後に現役引退した。

 最後は番外編。04年の球界再編問題のときに、もしライブドアが東北の新球団として設立されていれば、メジャーの超大物右腕、ロジャー・クレメンスを獲得するはずだったことを堀江貴文元社長が明らかにしている。球団設立が幻と消えたとあって、夢のまた夢の感もある。(文・久保田龍雄)

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