ローソン社長・竹増貞信「日本に生まれ育ったありがたみ　もっと学びたい世界遺産」

「コンビニ百里の道をゆく」は、53歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

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　皆さんは日本にある「世界遺産」を訪れたことはありますでしょうか。姫路城や白神山地など25カ所が登録されていますが、私が一番好きなのはやはり富士山でしょうか。日本の象徴だと教えられて育ちましたが、関西育ちなので初めて見たのは大学を出て就職してからのように記憶しています。思わず目をつぶって手を合わせたくなるくらい、敬うような気持ちが自然と湧き出てきました。大人になってから初めて見る富士山は本当に素晴らしかった。いまでも新幹線を利用するときは富士山側の席を予約してしまいますし、見れたら「ラッキー！」、天気の加減でよく見えないときは「ついてないな」と一喜一憂しています。

　原爆ドームも印象深いです。初めて訪れたときには大きなショックを受けました。戦争とは、そして原爆の被害とはこういうことなのかと心に刻んだ貴重な体験でした。日本は世界で唯一の戦争被爆国です。世界中の人に、戒めとするべき貴重な例として原爆ドームを見ていただき、戦争がもたらす悲惨さに思いをはせてほしいと思います。