『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
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 小学生の頃、親からコカ・コーラの株式をもらった友達がいたのですが、その友達と一緒で、そういう会社の製品を見ると、オーナー気分になれるのでちょっとうれしいです。

 街でその企業の商品を使っている人に対して、僕も「毎度、ありがとう!」と言いたくなります。もちろん、我慢しますけどね。

■そもそも「株式」と投資の関係って?

 では、どうして株式が投資と関係あるかというと、株主になるといろいろなリターンをもらえるからです。

 たとえば、企業の利益の一部を「配当金」としてもらったり、「株主優待」という株主限定の優待サービスを使えたり。

 そして、株式は証券会社を通じて、いつでも売買できます。つまり、安く買って高く売れば、それもリターンになります。

ちなみに、「株価」は、株を売買する人たちの思惑によって決まります。

 たとえば、1株100円で株式を買ったとして、その株を売るときに「110円でも買います」という人がいれば儲かります。

 でも、「90円なら買ってもいいけど」という人しかいなければ、損をしてしまうというわけです。

 なお短いスパンでいうと、世界の景気動向や一時的なファクターで、企業の「価値」と関係なく、株式の表面価格が動くこともよくあります。

 投資家の中には、世界中の投資家の心理を読んで、短期売買で儲けようとする人もいます。けれども、それはすごく難しい。超ハイリスクな投資です。

 だって、朝に株を買って、午後に売るならば、その間に企業の「価値」が変わったはずはないからね。

「決算発表があった」とか「特許が取れた」「製薬品の認可が下りた」などのニュース、その日の新しい情報によって多少動くことはありますが、その情報を知る前に買うことは、もはやギャンブルに近いです。

 事前に内部の情報を知っていたらギャンブルじゃないけど、もっとヤバい。「インサイダー取引」という犯罪になります。

 とにかく、短期取引は、価値とはほぼ無関係です。

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ギャンブルではない「手堅い投資」をしよう!