ハーバード卒のパトリック・ハーラン(パックン)は、「株式投資」に25年以上向き合ってきました。そんなパックンが、いまさら聞けない「お金の基本」から手堅くお金を増やす方法までしっかりカバーした、初のお金の本『パックン式 お金の育て方』で、株式を買って「価値」に投資する方法について丁寧に解説してくれています。そもそも「株」が投資対象になるのはどうして? 本書から一部を抜粋・再編して公開します。
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■「株式投資」についてパックンが丁寧解説!
みんなにはぜひ「パックン式 お金の育て方」を紹介したいのだけれど、なにより最初に、投資商品について知っておいた方が良いでしょう。
まずは「株式投資」。
この単語は、みんな聞いたことがあると思います。
が、どういう意味かしっかり把握していない人も多いでしょう。
「アジェンダ」「インフォームドコンセント」「きゃりーぱみゅぱみゅ」などと一緒で、よく聞くけど、今さら意味を尋ねられない感じですよね?
「株式」とは、企業の所有権の一部を持っている証です。
価値のある企業の所有権だから、間違いなく「価値のあるもの」です。
もしあなたがトヨタの株式を100%持っていたら、トヨタのオーナーになれます!
でも、大きな会社の株式を一人で買い占めるには、いくらお金があってもなかなか足りません。
トヨタが発行している株式の数は160億株以上あって、1株あたり2000円くらいだから……、たぶんイーロン・マスクさんでも買えない。
だから普通、株式はたくさんの人で分け合うことになります。
たとえば20万円くらい払って、トヨタの株を100株買ったら、あなたもオーナーの一人になれる! これが「株主」というやつだね。
これって考えてみたらすごくない?
僕はいろいろな株式に分散投資をしているから、普段使っているパソコンのメーカーや、時計のメーカーなど、いろいろな会社の株を持っています。