1日で「8千歩」歩くのが理想だっていわれているんだけど、午前中に、すでにその数字をクリアできているっていうのも、精神的にすごい楽。ある程度、仕事などをこなしてから、「さあ、今から8千歩歩くぞ」って、けっこうしんどいからね。夏休みの宿題を、かなり余裕をもって早めに終わらせて、あとは遊びに集中できる、みたいな感覚に近いのかも(ボクは、一度も宿題を早く終わらせたことはないけど……)。
そんな散歩好きがこうじたのか、今年からは、たかみな(高橋みなみ)と一緒に「高橋みなみのそこそこさんぽ」っていう街歩き番組もやらせてもらっている。こんなに自然体で、リラックスしながら、取り組めている番組は、初めてかもしれない。基本的に、ボクはいつも自然体なんだけど、親友のたかみなが一緒っていうのもあって、もう一段階、自然体のギアが入っている気がする。
この番組のおかげで、ますます散歩が好きになっている。隠れた裏道があったり、面白い公園や神社があったり、かわいいオブジェと出会えたり、意外な発見がたくさんあるのは散歩の醍醐味(だいごみ)。
ちなみに、ボクが思う散歩の最大のメリットは自然と「ポジティブ」な気持ちになれることだね。
「水曜日のダウンタウン」やSNSなどで、ボクはこれまで何度も炎上を繰り返してきた。でも、その度に、「バッシングにも動じないアイアンハートだ」とか「心が強すぎる」とかって周囲からは言われることが多い。
勘違いしないでほしいけど、ボクだって、誹謗中傷で傷ついたり、落ち込むことは当然ある。でも、それをあまり引きずったりしないのは、散歩の効果はかなりあると思う。
例えば、傷ついたことがあったとして、それを家に閉じこもって、ひたすら悶々と考えていても、なかなか良い方向に物事は考えられないでしょ。ボクの場合、そんな時は、街を散歩して、いろんな人とすれ違ったり、きれいな景色を見たりして、目や耳からいろんな刺激を得ることで、いつのまにか不思議とポジティブな方向に頭が整理できちゃうんだよね。