最も成功した例は2017年に巨人でNPB復帰を果たしたマギーになるだろう。2009年からはブルワーズで3年連続二桁ホームランを放つなど活躍。2013年に楽天に入団して初来日すると、144試合に出場して打率.292、28本塁打、93打点と見事な成績を残してチームの日本一にも大きく貢献した。翌年からは再びメジャーに復帰して3年間プレーし、2017年に再び来日。ちょうどチームが低迷していた時期だったこともあって楽天時代ほどのインパクトを残すことはなかったが、それでも2年続けて中軸として安定した成績を残している。プレーはもちろん、野球に対する真摯な姿勢に対する評価も高かった。

 投手で大きな戦力となったのはヒースとエンニー・ロメロの2人だ。ヒースは広島で2年間プレーした後、メジャー復帰を目指したがかなわずにメキシカンリーグで2年プレー。2018年に再び来日してBCリーグの富山(当時)で好投を続けていたところが目に留まり、シーズン途中に西武が獲得すると、抑えに定着して13セーブをマークした。翌年は故障もあって成績を落としたものの、2年間の在籍で6勝、15セーブ、14ホールドというのはしっかり戦力になった証である。ヒースの途中加入がなければ、西武の連覇がなかった可能性も高いだろう。

 一方のエンニー・ロメロは2019年に中日で8勝をマークしたが、翌年は故障で二軍でも登板がないまま退団。2021年はメキシカンリーグでプレーしていたが、状態が戻っていると判断したロッテが獲得。その年は1勝に終わったものの、翌2022年は8勝、防御率3.36と安定した成績を残した。シーズン終盤に調子を落としたことで昨シーズン限りでロッテを退団したが、今季からはKBO(韓国プロ野球)のSSGランダースでプレーすることが決まっている。今年で32歳とまだ若く、貴重なサウスポーだけにKBOで結果を残せば3度目のNPB復帰の可能性もありそうだ。

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過去には出戻りで成績を上げた選手も