■日本ハム:C

【主な新戦力】
田中正義(FA人的補償・投手)
松岡洸希(現役ドラフト・投手)
斎藤友貴哉(トレード・投手)
斎藤綱記(トレード・投手)
矢澤宏太(ドラフト1位・投手兼外野手)
金村尚真(ドラフト2位・投手)
宮内春輝(ドラフト6位・投手)
伏見寅威(FA・捕手)
アリエル・マルティネス(中日を自由契約・捕手)
山田遥楓(トレード・内野手)
加藤豪将(ドラフト3位・内野手)
奈良間大己(ドラフト5位・内野手)
江越大賀(トレード・外野手)

 一覧に名を連ねた選手は13人と12球団で最も多いが、ルーキーの5人を含めて実績の乏しい選手が多く、また近藤健介のFAによる移籍の穴は大きいこともありCと評価した。投手は7人の名前が挙がるが、意外に最も戦力になりそうなのがドラフト2位の金村だ。摂津正(元ソフトバンク)を彷彿とさせるフォームでコントロールは抜群で、カットボールも決め球として威力を発揮する。大学4年間で結果を残し続けてきた安定感も魅力だ。

 野手では伏見、アリエル・マルティネスの捕手2人とドラフト3位の加藤にかかる期待が大きい。特に加藤は今年で29歳という年齢とメジャーでのプレー経験もあることから立ち位置としてはルーキーというよりも新外国人くらいの期待値となる。それ以外では田中、松岡、斎藤友貴哉、江越など素材は良くても伸び悩んでいる印象が強い選手が多いだけに、彼らを覚醒させることができるかが大きなカギとなりそうだ。

(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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