他球団のスコアラーは、門脇をどう分析しているだろうか。

「良い選手だとは思いますが、坂本とは経験値が違う。まだオープン戦で打席の数をこなしていないし、ここから真価が問われるでしょう。身体能力は間違いなく高い選手なので、変化球への対応力などを見たい」

 熾烈な競争は始まっている。実戦で結果を残せなかった来日2年目のアダム・ウォーカー、ドラフト2位の萩尾匡也、和製大砲の秋広優人、俊足に定評がある鈴木大和が3月を待たずに、ファーム降格が決まった。ウォーカーは来日1年目の昨季23本塁打をマークする活躍をみせたが、特別扱いはしない。横一線の競争で、求められるのは現時点の結果だ。

「門脇は評価が高まっていますが、まだ開幕1軍を保証された立場ではない。オープン戦で結果を残せなければファームに降格する。ただ、走攻守でアピールすれば、レギュラーへの道を切り拓ける。坂本と門脇を併用という選択肢も考えられます。ハイレベルなポジション争いは、チーム力の底上げに向けて明るい材料だと思います」(スポーツ紙記者)

 球界を代表する遊撃として輝き続けた坂本に訪れた野球人生の岐路。門脇は、脅かす存在になれるか。(今川秀悟)

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