「自分の力ではどうにもできない部分もあります。そこは割り切って、できることから始めるのがいいですね」(同)
そんな“兄弟子”のアドバイスを胸に、自分の家のごみ箱に、どんなものが入っているかの洗い出しから始めよう。
ごみ箱の蓋が持ち上がるほど多いのは、容器包装プラスチックだ。この週は家事をサボっていたので、弁当容器やお菓子の袋などが、生ごみの何倍ものボリュームになっている。
忘れていたけど、ストレス発散もネット通販でしたんだろう。通販の段ボールの中に入っている緩衝材なんかも、ごみ箱を占領していた。
というわけで今回は、この包装ごみの削減をメイン目標に、ゼロ・ウェイスト生活をスタート。同書や服部さんのいくつかのアイデアを試した。
にわかだけに、まずはお道具から揃えて、やる気をチャージ。「生活を変える節目に、物の購入もOK」(服部さん)とのことで、洗剤なしで食器が洗える「びわこふきん」や自然にかえる「竹の柄の歯ブラシ」、石鹸置きに使える「へちま」などを買った。
もちろん購入は、自然食品店などの実店舗がベスト。レジ前で「レシート要りません」「袋要りません」ときっぱり宣言して、マインドはすでにいっぱしのゼロ・ウェイストな人だ。
そんななか、ごみを劇的に減らした購入品は、洗って使うペットシーツ3枚組。いつものトイレに敷くと、さっそく犬がやってきて、こけら落とし。犬に不便はなさそうだが、用意するほうは、洗っては干し、干しては敷いてと、大忙しだ。水を使うのは気になるが、地球のためにがんばってほしい、夫。
本に紹介されている、化粧品も試した。例えば、古代エジプトでも使われていたという黒いパウダーだ。燃やしたアーモンドをすり鉢でゴリゴリ。ココアパウダーを混ぜて色を調整すると、色落ちしにくいごみゼロ眉ずみができた。犬にやたら顔をなめられるのは覚悟して。
最後は、包装ごみなどが出ない、ごみゼロ料理に挑戦した。メニューは数日前、スーパーの材料で作ったら、大量の容器包装プラごみが出た「おでん」。