◇ベビーウェアの選び方


・ベビードレス
 丈が長く、股がめくれていないタイプ。脚の動きが活発になってきたらはだけるので股にスナップボタンのあるタイプに変えます。新生児~1カ月ごろの使用が目安です。
・ツーウェイオール
 スナップボタンの留め方により、ワンピースにも、ズボンタイプにもなります。新生児~使えます。
・カバーオール
 股下が最初から分かれていて、スナップボタンを留めるとズボンになるタイプ。動くようになってからも、お腹が出ないので冬は重宝します。

●着せ方の基本ルール

1.新生児は大人よりも1枚多く着せる
生後1カ月ごろまでは、体温調節がうまくできないので「大人よりも1枚多く」着せます。

2.生後1~3カ月ごろから大人と同じ
生後1カ月を過ぎると、赤ちゃんの手足がバタバタと活発に動くようになっています。赤ちゃんの様子を見ながら大人と同じ枚数を着せます。

3.3~4カ月ごろから大人と同じ枚数か1枚少なく
生後3カ月を過ぎる頃から寝返り、ハイハイなど活発になってきますので、大人と同じ枚数か1枚少なく着せます。

4.汗をかいたら調節
背中や首筋など、赤ちゃんの肌を触り、汗をかいていれば「暑い」ということ。着せる服を1枚減らすか、室温調節をします。ちなみに冬の室温の適温は、18~22度です

5.多少の寒さは羽織れるもので調節
少し寒いかな?という時はベストなどサッと羽織れるものがあると便利です。

●月齢ごとの服の組み合わせ例

 では具体的に、月齢ごとの冬の服の組み合わせ方です。
・0~2カ月ごろ
短肌着+コンビ肌着(長肌着)+ツーウェイオール
・4~6カ月ごろ
コンビ肌着+カバーオール
・7~11カ月ごろ
コンビ肌着(ボディースーツの肌着)+トレーナー+ズボン

 お座りが安定してきたら、かぶり型のボディースーツの肌着やトレーナーなども着られるようになります。上記は、部屋で過ごすときの服装です。外出するときは、帽子、靴下、防寒アウターを着せます。外出時に、抱っこ紐+大人のアウターの中にくるまれると、汗をかいてしまうこともありますので、外出時も赤ちゃんの額や背中を時々触り、様子を確認します。

 また、12カ月を過ぎる頃から、動きはさらに活発になります。ボディースーツの肌着の長袖や、ヒートテックなど保温性のある素材は赤ちゃんにとって「暑い」と感じてしまうことも。保育所でも自宅で長袖肌着を着てきてそのまま活動に入ると、汗をかいたり、急に体温が上がったりする子がいます。そんな時は、肌着を半袖に変えるだけでOK。特に活動するときは、半袖の肌着+トレーナーを基本にし、寒ければベストを羽織りましょう。

 赤ちゃんの服は、選ぶのも着せるのもとても楽しかったと、この文章を書きながら、我が子の育児を思い出していました。こんなことを書いている私も、我が子に対しては「寒いのではないか?」と心配しすぎ、着せすぎて、気づいたら汗ビチョビチョになっていた!なんて失敗を数多くしています。赤ちゃんによって、暑がりさんと寒がりさんがいます。赤ちゃんの様子を見ながら、各自に合ったタイミングで、服の調節をしましょう。(文/中田馨)

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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