寒い冬の本番、「赤ちゃんにどんな服を何枚着せればいいですか?」という質問は保育所でもよく受けます。保育所に来る赤ちゃんの服装を見ていると、ご家庭によって様々。親のほうが「私、寒がりなんです」と言っている家庭は、赤ちゃんも厚着にしている傾向があるように思います。今回は、保育現場で赤ちゃんと過ごしてきて感じてきた、「赤ちゃんの冬の服の着せ方」について話します。
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●肌着、ベビーウェア選びのルール
赤ちゃんが着るものなので、肌触りや吸水性、綿100%の服を選びます。
◇ジャストサイズを選ぶ
組み合わせの基本は、肌着+ベビーウェアです。赤ちゃんはすぐに大きくなるので、大きめサイズを選びがちですが、汗などを吸う吸水性、保温性は、ジャストサイズがいいでしょう。また、袖が長いと、手で遊びたい時に手がうまく使えません。手やおもちゃをなめたいのに袖をなめてしまって袖口がびちゃびちゃになります。裾が長いと、ハイハイの時期に足が出ずうまくハイハイができません。歩く時期は、足が出ないまま歩くのでこけてしまいます。このように、赤ちゃんの活動にも支障が出てきます。動きやすさから考えてもやはりジャストサイズがおススメです。赤ちゃんの月齢や身長、体重を見ながら、ピチピチになる前に入れ替えましょう。
◇肌着の選び方
・短肌着
前あきで、新生児の時から使えて、オールシーズン使えるすぐれもの。着丈が腰までで短く、ベビーウェアと組み合わせしやすいです。動きが活発になってきたら、コンビ肌着に移行します。
・長肌着
短肌着と同じく前あきで、足元まですっぽりと包みこむので冬は短肌着の上に切ると温かいです。新生児~1カ月ごろの使用が目安です。はだけやすいので家で過ごすときに使ってみましょう。
・コンビ肌着
短肌着と同じく前あきで、股下にスナップボタンがあるタイプ。ズボンのようになります。はだけにくいので足の動きが活発になってきた頃から使いましょう。
・ボディースーツの肌着
頭からかぶせて股下にスナップボタンがあるタイプ。首がすわったら使えるサイズが販売されていますが、私は個人的に、自分でお座りができるようになるころ(7~8カ月ごろ)からでも遅くないと思っています。仕事で、3カ月ごろの赤ちゃんにこのボディースーツの肌着を着せる場面がありますが、大人が気を付けて着せないと頭や首に負担をかけてしまうと感じます。