玉井さんは自分のことを「こんなお仕事をしているけど、前に出たいタイプではないんです(笑)」と言う。

「英語のディベートレッスンでは、みんなしっかり主張していました。自分の意見を伝えるのは傲慢なことではなく、むしろ相手のためにもなるんだと実感しました」

 こうした気づきも影響したのかもしれない。これまでほぼソロ活動を行ってこなかった玉井さんだが、「自分発信で、ゼロから何かを作り上げてみたいと思うようになって」と、この1月にソロプロジェクトを開始した。12カ月連続で楽曲を配信するというもので、いつも以上に忙しい一年になることは間違いない。

「なかなか時間がないので、勉強している年数に対して、蓄積されているスキルは少ないかもしれません。でも英語を学びたい気持ちはなくならないし、ライフワークとして自然に続けたいなと思っています」

 目標は「英語を勉強していてよかった、と思える未来にすること」。

「私の職業は、自分次第で英語力を生かすことができるものだと思います。英語詞もかっこよく歌いたいし、海外ツアーでは英語でMCもしたい。自分の言葉で海外のゲストにインタビューもできたらいいなと―」

 英語が好きで、英語でしたいことがたくさんある玉井さん。モチベーションが枯れることはなさそうだ。

(文/鈴木絢子)

※『AERA English2023』から抜粋

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