【タイプ2】目の充血「熱」の花粉症
<気になる症状>
かぜの初期・中期と似た症状:顔色は赤っぽく、黄色く濃い鼻水や痰、口の渇き、目の充血、皮膚の赤み慢性的な肩こり・肩の痛み、湿気の多い日は症状が重くなる、舌の苔が白い
<改善ポイント>
「風熱(ふうねつ)」という邪気の侵入で起こる「熱」の花粉症は、かぜの初期・中期と似た症状が現れます。顔色は赤っぽく、黄色く濃い鼻水や痰、口の渇き、目の充血、皮膚の赤みなどの症状が特徴です。
熱をとる働きのあるどくだみ茶や、熱っぽさをすっきりさせるミントティー、菊花茶などを飲むようにしてみましょう。また、中医学では、「イシモチ」という名の魚の頭骨内にある魚脳石※を鼻の薬として使用します。魚の身を食べても効果が期待できるので、塩焼きやムニエル、昆布じめなどをメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
※魚脳石(ぎょのうせき)・・・イシモチの耳石のことで、平衡感覚器にある固形物で、聴石、平衡石などともいいます。
<摂り入れたい食材>
熱を冷ます涼性の食材を中心に。
ミント、菊花、金銀花(スイカズラ)、ごぼう、セロリ、きゅうり、たらの芽、クレソン、どくだみ茶、菜の花、イシモチなど
【タイプ3】まぶたの腫れ「湿(しつ)」の花粉症
<気になる症状>
多量の鼻水、まぶたの強い腫れ、食欲不振、舌苔が多い
<改善ポイント>
栄養分や水分を消化吸収して全身に運ぶのが「脾胃(ひい)」(消化器系)の役割。 「湿」の花粉症は、脾胃の働きが弱くなり水分をうまく運んで消化することができず、体内の水分バランスが偏ってしまった状態です。多量の鼻水やまぶたの強い腫れが特徴で、食欲不振や舌苔が多いといった症状も現れます。
過剰な水分を取り除くことが大切なので、利水効果があるハトムギ茶や蓮の葉のお茶、を飲んだり、春雨やモヤシ(緑豆)を料理に摂り入れたりと、工夫をしてみてください。
<摂り入れたい食材>
体内の余分な水分を取り除く食材を。
しそ、ハトムギ、もやし、ふき、緑豆、とんぶり、蓮の葉茶など