【タイプ4】疲れやすい「虚(きょ)」の花粉症

<気になる症状>
疲れやすい、倦怠感、汗が多い、かぜを引きやすい

<改善ポイント>

「虚」の花粉症は、疲れやすい、倦怠感を感じる、汗が多い、かぜを引きやすい、といった症状が特徴。このタイプの花粉症は長期間にわたることが多いので、体力の消耗にも注意が必要です。憂鬱な気分になったり仕事に集中できなかったり、という状態にもなりやすいので、肺や脾胃を強くして体力を補い、なるべく症状を抑えるように心がけましょう。

 脾胃を補い水分の巡りを良くする大豆製品(豆腐、湯葉なと)、インゲン豆、黒豆、肺を補う白キクラゲや山芋、体を補う杜仲(とちゅう)茶やクコ茶などを毎日の食事にうまく摂り入れてみてください。

<摂り入れたい食材>
不足しがちな気を補う食材を。
杜仲(とちゅう)茶、大豆製品(豆腐や湯葉)、インゲン豆、山芋など

不足しがちな気を補う食材「インゲン豆」 photoAC
不足しがちな気を補う食材「インゲン豆」 photoAC

【ポイント】体質改善で花粉症は軽くなる

・症状が強く出る花粉の季節だけではなく、症状のない時も根気よく体質の改善を続けていくことが大切です。
・肺を強くする呼吸運動を(深呼吸など)。
・陽気(身体を温めるエネルギー)を増やす運動療法、ラジオ体操やウォーキングなどがおすすめです。
・胃に優しい食事を心がけて。辛いものや油っこいもの、甘いもの、乳製品を少なめに、野菜を多めに摂りましょう。
・花粉症に効くツボを症状の気になるときやお風呂上がりなどに刺激しましょう。

<花粉症に効くツボ>

(1)風池(ふうち)…後頭部下、頭を支える太い2本の筋肉のはえぎわ。鼻炎や目の症状を緩和します。

(2)上迎香(じょうげいこう)…迎香(げいこう)から鼻にそって指一本分上。鼻詰まりを緩和します。

(3)迎香(げいこう)…小鼻の脇。鼻詰まりを緩和します。

(4)合谷(ごうこく)…人差し指と親指の骨が合流する所からやや人差し指寄り。気を補う作用があります。

花粉症に効くツボ:(1)風池 (2)上迎香 (3)迎香 (4)合谷 イラストAC
花粉症に効くツボ:(1)風池 (2)上迎香 (3)迎香 (4)合谷 イラストAC

監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

菅沼 栄先生(中医学講師) 1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。1979年、来日。1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)、『入門・実践 温病学』(源草社)など。
菅沼 栄先生(中医学講師) 1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。1979年、来日。1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)、『入門・実践 温病学』(源草社)など。

本記事は、イスクラ産業株式会社監修の中医学情報サイト「COCOKARA中医学」より、一部改変して転載しました

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