芸能人の結婚報道が続く。イモトアヤコさんが選んだ相手は数々の苦境を共に乗り越えてきた番組ディレクターだった。でも、その報じられ方、ちょっと違和感あり!AERA 2019年12月9日号ではプロポーズにまつわる男女の変化を、結婚情報誌「ゼクシィ」の編集長に聞いた。
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11月22日の「いい夫婦の日」を皮切りに、芸能人の結婚報道が続いている。タレントの壇蜜さん(38)と『東京都北区赤羽』で知られる漫画家の清野とおるさん(39)、お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さん(41)と看護師の女性、お笑いコンビ「メイプル超合金」の安藤なつさん(38)と一般男性などだ。
その中でもひときわ注目を集めているのが、自身の出演する「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)のディレクター、石崎史郎さん(41)との結婚を発表したタレントのイモトアヤコさん(33)だ。キリマンジャロから北極、アマゾンなど数々の過酷なロケで苦楽を共にした石崎さんの病気をきっかけに自分の気持ちを確かめたイモトさんが、自分からプロポーズしたということで、“逆プロポーズ”と報じられた。
だが、ちょっとまて。なぜ「逆」なのか。コモドドラゴンや巨大ナマズなどを“捕獲”してきた“珍獣ハンター・イモト”。希代のハンターは、プロポーズだって「自分から」が当然では?
女性からプロポーズすることは、「逆」と言われるほどレアケースなのか。
リクルートブライダル総研の「恋愛・婚活・結婚調査2015」では、「結婚するために大事だったと思うポイント」として、「自らプロポーズする・してみること」という項目が男性では49.4%、女性が10.5%と、確かに男女別で大きな差がついている。しかし、「結婚には責任が伴うので男性から申し込むのが筋」「女性は望まれて結婚するのが花」──こういった固定観念は過去のものになりつつあると、結婚情報誌「ゼクシィ」首都圏版の平山彩子編集長(35)は言う。
「結婚は男性から女性に申し込むものであるという考えから、ふたりで決めていくものというふうに変わってきています」