【第4ブロック】
海星(長崎)、社(兵庫)、二松学舎大付(東京)、広陵(広島)
明治神宮大会で2年連続準優勝の広陵が順当に勝ち進むと予想したい。大型スラッガーの真鍋慧(3年)に注目が集まるが、それ以外にも力のある野手が揃い、長打、小技、機動力などあらゆる形で得点できる。投手陣も1年から背番号1を背負った高尾響(2年)に加えて大型左腕の倉重聡(3年)が成長したのが大きい。新チーム結成から明治神宮大会決勝で大阪桐蔭に敗れるまで練習試合を含めて50連勝を記録したのは見事という他ない。対抗は初戦で対戦する二松学舎大付だ。4季連続での甲子園出場となり、昨年夏に甲子園で2勝をマークした時のメンバーも多く残っている。広陵打線を上手く抑え込むことができれば、勝機も見えてくるだろう。
【第5ブロック】
敦賀気比(福井)、大阪桐蔭(大阪)、能代松陽(秋田)、石橋(栃木)
史上初となる2度目のセンバツ連覇を目指す大阪桐蔭が順当に勝ち進むと予想した。初戦で対戦する敦賀気比は2015年のセンバツで大敗を喫したこともあり、決して簡単な相手ではないが、今年の戦力を考えると大阪桐蔭の優位は揺るがないだろう。世代ナンバーワンの呼び声高いエースの前田悠伍(3年)は調子が悪くても試合を作ることができ、疲労のない状態の初戦ということを考えても大崩れする可能性は低い。残る2校では昨年夏も出場した能代松陽も面白いチームだが、大阪桐蔭との戦力差は大きく、エースの森岡大智(3年)が一世一代の投球をすることが互角に戦う最低条件となりそうだ。
【第6ブロック】
城東(徳島)、東海大菅生(東京)、クラーク記念国際(北海道)、大垣日大(岐阜)、沖縄尚学(沖縄)
昨年秋の地区大会優勝校が3校揃う激戦のゾーンとなった。攻守のバランスの良さでは九州チャンピオンの沖縄尚学がリードしているように見えるが、1回戦からの登場で3試合を勝ち抜く必要があり、エースの東恩納蒼(3年)に次ぐ投手に不安があることも考えると、一番手としては東海大菅生を推したい。やはり大きいのはエースの日当直喜(3年)の存在だ。明治神宮大会では右肩の違和感で1回降板となったが、秋の東京都大会では準決勝、決勝を1人で投げ抜くなど安定感は抜群。初戦が21世紀枠の城東ということで、力の差があるというのもプラスとなりそうだ。