【第7ブロック】

東邦(愛知)、鳥取城北(鳥取)、高松商(香川)、健大高崎(群馬)、報徳学園(兵庫)

 第6ブロックと並んで強豪が揃うゾーンとなった。中でも東邦、健大高崎、報徳学園の3校が有力だが、総合的に考えて報徳学園を推したい。高校ナンバーワン捕手の堀柊那(3年)、アマチュア全体でもトップクラスの脚力を誇るセンターの岩本聖冬生(3年)などセンターラインの選手のレベルが高く、エースの盛田智矢(3年)も安定感がある。健大高崎との対戦は初戦で最注目といえる好カードで、厳しい戦いになりそうだが、ここを乗り越えれば一気に勢いに乗ることも期待できるだろう。

【第8ブロック】

龍谷大平安(京都)、長崎日大(長崎)、慶応(神奈川)、仙台育英(宮城)

 甲子園夏春連覇を目指す仙台育英が一番手だ。秋は得点力不足に苦しんだが、高橋煌稀(3年)、仁田陽翔(3年)、湯田統真(3年)の強力投手陣は今大会でも屈指の実力を誇り、守備が安定しているのも大きな強みだ。ロースコアの展開に持ち込むことができれば、勝ち進む可能性は高いだろう。対抗としては2年連続のセンバツ出場となる長崎日大を推したい。昨年夏のレギュラーは1人しか残っていないが、強肩強打の捕手、豊田喜一(3年)の存在が大きく、西尾海純(2年)、広田樹大(3年)と力のある投手が2人揃っているのは大きい。伝統校が多いブロックで前評判は高くないが、ダークホースとして面白い存在になりそうだ。

(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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