ショートプログラムの演技後、笑顔を見せた。
ショートプログラムの演技後、笑顔を見せた。

 フリーの演技でのジャンプへの自信を聞かれると「このあまり調子がよくない状況で、ループ・サルコウ・フリップの最初の3つのジャンプをどう(あと)1日で調整していくかだと思います」「今はショートも終わって気持ちも高ぶっているので勝手にできる気がしていますけど、明日冷静になって練習してみて、また考えたいです」と回答。演技後の興奮冷めやらぬ中でも、自分自身を見つめる目はクリアに保っていた(主なやりとりはこちらから)。         

 日をまたいで、24日。アイスダンスが行われている時間帯、練習用リンクでは午後1時15分から宇野らが入る第4グループの公式練習があった。練習用リンクに集まった観客数もプレス席に座る記者席もこれまでの中で一番の人数。満席に近いと言っていいだろう。

 宇野はトリプルアクセルや4回転サルコウをキレイに決めた。曲かけ練習で、冒頭の4回転ループで転倒。途中で開いてしまったジャンプはあったものの、決めたジャンプはどれも完成度が高く、相変わらず美しかった。「G線上のアリア」の曲にあわせた宇野の世界感を魅せつけた。

 途中リンクサイドに戻り、ステファンと話しながら笑顔も見せた。

 25日のフリープログラムでは、4回転アクセルジャンパー、イリア・マリニンとの戦いも見もの。23日夜のプレス会見で、「宇野にどう挑んでいくつもりか」と記者から聞かれたマリニンは「自分の演技に集中するのみ」と応えた。宇野は逃げ切れるか。最高の演技を互いに見せてほしい。

 男子シングル・フリースケーティングの競技は25日(土)17時20分から。宇野の滑走順は24番。21時11分ごろ登場予定。(大崎百紀)

>>公式練習後の囲み取材の主なやり取りはこちら【圧巻演技の宇野昌磨 フィギュア世界選手権連覇へ期待も直前は「弱気発言」連発だった

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