磯野貴理子さんの言葉(AERA 2019年6月3日号より)
磯野貴理子さんの言葉(AERA 2019年6月3日号より)
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2018年、週刊朝日ムックで14年の脳梗塞の治療やリハビリについてのインタビューを受ける磯野貴理子さん。夫の支えや生活について、語っていた(撮影/小原雄輝)
2018年、週刊朝日ムックで14年の脳梗塞の治療やリハビリについてのインタビューを受ける磯野貴理子さん。夫の支えや生活について、語っていた(撮影/小原雄輝)
40代で結婚する人はこんなに増えた(AERA 2019年6月3日号より)
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夫婦のかたちと、子どもを持つ・持たないという選択(AERA 2019年6月3日号より)
夫婦のかたちと、子どもを持つ・持たないという選択(AERA 2019年6月3日号より)

 磯野貴理子さんが離婚を発表した。離婚の際夫から言われたという「自分の子どもが欲しい」という言葉が波紋を呼んだが、事前に話し合っていたとしても、人の気持ちは変わるものだ。年の差婚でなくとも、『子どもを持つ・持たない』の問題を抱えている夫婦は少なくないという。

【インタビューで夫の支えや生活について語っていた磯野貴理子さん】

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 かつて離婚の理由として多かったのは「性格の不一致」だが、今は「価値観の不一致」。離婚カウンセラーとして3万5千件以上の相談を受けてきた岡野あつこさん(64)はそう語る。

「仲良しだけれど価値観の相違で離婚する『仲良し離婚』も増えています。貴理子さんのケースも『子どもを持ちたい』という夫の価値観を尊重した離婚ですよね」

 今回の磯野貴理子さんの離婚報告で、もう一つの話題となったのが「年の差婚」だ。番組内でも「私の夫はすごく年下なんですね。(中略)だからなんか覚悟はしてたとはいえね」と語っていた。

 アンケートでは「年の差婚でもうまくいっている夫婦はいる。特別視すべきでない」という声がある一方、「年の差婚にはリスクがあり理解したうえで結婚すべき」という声も。55歳の既婚女性は次のように述べる。

「女性が年上の場合は、出産リミットによって子どもを持てない可能性がある。一方、男性が年上の場合でも、例えば50代で結婚して子どもを持ったら子どもが成人するのは70代。それまで働き、養い続けることはできるのでしょうか」

 先の岡野さんも、50代のときバツイチで24歳年下の男性と結婚し、離婚した経験がある。

「年の差婚には間違いなくリスクはあります。スタート地点で、夫婦が立脚する人生のフェーズが違うことが多いですから」(岡野さん)

 夫婦は時間と共に成長するが、その歩調は同じとは限らない。特に年の差婚の場合、歩調にズレが生じやすいと指摘する。

 磯野さんの元夫が結婚したのは20代前半。最初は夫婦だけの生活で良いと思っていても、30代に入って子どもを持つ友人が増えたり、親に孫の顔を見せたいと思うようになったり。成長に伴い周囲を見渡す余裕ができ、価値観に変化が訪れても不思議でない。それは否定されるべきものでもないと岡野さんは言う。

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