まだライバルはいる。立命館大は『全日本』では2位に入ったが、『富士山』では1区最下位スタートの誤算があった中で追い上げての5位。チームの大黒柱だった飛田凛香が卒業し、立命館宇治高時代から姉妹で切磋琢磨を続けてきた村松灯、村松結の姉妹コンビに期待が集まる。昨年の『全日本』で3位、『富士山』で2位と上位躍進を果たした大阪学院大は、1、2年生が多いメンバー構成。両レースとも好走した佐藤千紘が3年生時から主将を務め、彼女が4年生となる今年はチーム力アップが期待できる。『全日本』で6位、『富士山』で3位に入った日体大も、昨年は1、2年生主体のチーム。力のあるランナーが揃っており、今年も上位争いは間違いないだろう。

「6年連続の二冠」を狙う名城大の戦力は充実しているが、拓殖大、大東文化大、立命館大、大阪学院大、日体大のライバル校も「打倒・名城大」に名乗りを上げている。今年も10月に『全日本』、12月に『富士山』が予定されている。まずはトラックシーズンでの各校の主力ランナーたち、そして新入生たちの走りに注目したい。その中で、不破聖衣来の完全復活があれば、より一層、盛り上がるだろう。