NHK杯初優勝を飾り、グランプリ(GP)ファイナル一番乗りを決めた宇野昌磨(20)。直後のインタビューでは、「初めて自分を信じることができた」というフリーの演技について心境を明かした。
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──ショートでは、スケートカナダでミスしたトリプルアクセルを成功させました。
カナダで失敗して、どうしても着氷したいと思っていたので、気合で降りました。体は前傾だったけど耐えました。すごい加点をいただいたのですが、練習ではもっと良いジャンプができているので、次の試合で出せるようにしたいです。助走の軌道をすこし真っすぐなイーグルからに変えたのも良かったと思います。
──ショートの4回転トウループは転倒してしまいました。
どうしても試合では回りすぎてしまって降りられないんです。今回に限っていえば、思い切り行ってのミスなので仕方ないと思っていますが、次の試合に向けて取り組むことが明確になったとは思います。僕が試合で全力を出して跳ぶと、こういうジャンプになってしまうということが分かりましたから。失敗を成功に繋げるように、という意味で収穫といえるのかな。
──フリーは冒頭で三つの4回転を成功。安定感が出てきました。
最初の三つの4回転は自信がありました。練習でもリズムができているんです。カナダのときは「本当に強い気持ちで滑る」と考えていましたが、今回は「練習してきたことを信じてやる」と思いました。自分を信じるというのが今季求めていることなので、今回のフリーで初めて自分を信じることができて嬉しいです。