豚バラ肉入りおでん(撮影/写真映像部・松永卓也)
豚バラ肉入りおでん(撮影/写真映像部・松永卓也)
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 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「豚バラ肉入りおでん」。

【作り方のワンポイントアドバイスを写真で紹介!】

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 立春を過ぎましたが、夜は冷え込むこの季節。温かい「おでん」をお供に晩酌はいかがでしょう? 厚揚げの代わりに豚バラ肉を入れたところ、息子たちに大好評! 私の出身地、関西で定番のたこも入れて作ってみました。

大根はだし汁がしみやすいよう片面に深さ1cmほど十文字に切り込みを入れる。(撮影/写真映像部・松永卓也)
大根はだし汁がしみやすいよう片面に深さ1cmほど十文字に切り込みを入れる。(撮影/写真映像部・松永卓也)
豚バラ肉は表面を香ばしく焼くことで煮崩れを防ぎ、うまみを閉じ込める。(撮影/写真映像部・松永卓也)
豚バラ肉は表面を香ばしく焼くことで煮崩れを防ぎ、うまみを閉じ込める。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 おでんは下ごしらえが肝心。とくに大根は味がしみにくいので、隠し包丁を入れ、竹串がすっと通る程度に下ゆでしておきます。豚バラ肉はフライパンで表面を焼き固めたら、余分な油をペーパーで拭き取りましょう。

 次に、鍋にだし汁と調味料を入れて沸かし、具材を煮ていきますが、入れる順番も大事。味が入るのに時間がかかる野菜や肉、ゆで卵などを先に入れます。竹輪のような練り物は煮込みすぎると味が抜けてしまうので、最後に入れてください。ゆでだこは、あらかじめ包丁で数本切り込みを入れておくと食べやすいですよ。

 早めに準備を始め、煮えたらいったん火を止めて2~3時間置きましょう。味が具材にしっかりとしみて一段とおいしさが増します。

(構成/沖村かなみ)

■豚バラ肉入りおでん

【材料】(4人分) だし汁2L、A(薄口醤油40ml、酒大さじ1、塩・砂糖各小さじ2)、大根12cm、にんじん12cm、豚バラ肉(ブロック)400g、こんにゃく1枚、ゆで卵4個、ゆでだこ(足)4本、竹輪2本

【作り方】(1)大根は厚さ2cmに切って厚めに皮をむき、十文字の隠し包丁を入れる。にんじんは皮をむいて厚さ2cmに切る。それぞれ10~15分、下ゆでする。(2)豚バラ肉は厚さ3cmに切り、焼き色を付け、余分な油を拭く。(3)こんにゃくは三角に切り、格子状の隠し包丁を入れ、軽く下ゆでする。(4)鍋にだし汁、Aを入れて火にかけ、沸いたら(1)~(3)、ゆで卵を入れ、弱火で約40分煮る。串に刺したゆでだこ、半分に切った竹輪を加えて約10分煮る。

【ワンポイントアドバイス】大根はだし汁がしみやすいよう片面に深さ1cmほど十文字に切り込みを入れる。

豚バラ肉は表面を香ばしく焼くことで煮崩れを防ぎ、うまみを閉じ込める。

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

週刊朝日  2023年3月3日号