パシフィックネーションズシリーズで対戦するのは、サモア代表(7月22日、札幌ドーム)、トンガ代表(7月29日、大阪・花園ラグビー場)、フィジー代表(8月5日、会場未定)。いずれも今秋のワールドカップに出場する。中でもサモアは日本と同じプールDで、9月28日にトゥールーズで対戦する相手だ。
この5試合を通じて、選手個々のレベルアップとともにチームとしての戦略・戦術の徹底や防御システムの習得、中核となる選手の見極めや選手の底上げ、起用法の確立などを行わなくてはならない。
4年前は世界最高の攻撃コーチであるブラウンコーチの練り上げた戦術を全員が理解し、高い技術とスキルで遂行して、「静岡の衝撃」(小笠山総合運動公園エコパスタジアムでのアイルランド戦勝利)などの結果を出した。長期間の合宿でチームを作り上げるのは日本が得意なところであり、日本にしかできないことでもある。5月に始まる代表活動で、再び世界を驚かせるようなチームが生まれることに期待したい。