先日彼は英国のテレビ番組で、30分にわたるインタビューに応じた。そこでは王子と交際していたメーガン妃から、王子の話をするときはイニシャルの「H」を使うよう求められたとか、娘は子ども好きでできるだけ早いベビー誕生を希望しているなど、プライバシーまでしゃべってしまった。さらに、王子には「(自分は嫌いだけれど)トランプ大統領をどう思うか」「EU離脱をどう捉えるか」など、微妙な質問をぶつけたと言う。すると王子は7月の訪英が予定される大統領に失礼のないよう「大統領にはチャンスを与えたら」、ブレグジットは「挑戦すべき実験」などと答えたと明かした。ロイヤルは政治や外交について公の場で話さないのが暗黙のルール。王子の立場も考えず、発言を暴露した父に娘夫婦はもとより王室関係者は頭を抱えている。メーガン父は今回の出演でも約130万円を受け取ったと言われる。
実家の人々が、思い出したくない過去を白日の下にさらす。肉親への愛情と嫌悪感の板挟みはこのまま続くのだろうか。リハビリ中の父に電話はしても、見舞いに行かないメーガン妃。父が強く希望するロンドン招待も予定にない。ハリー王子はメーガン妃の決定をサポートすると言われている。妃は何らかの行動を起こすだろうか。(文中一部敬称略)(ジャーナリスト・多賀幹子)
※AERA 2018年7月9日号
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