出産後は、41年間自分のペースで過ごしてきたのが思い通りにいかなくなりました。例えばロケの仕事が入ったら、家を出る時間から逆算して起床時間を決め、出発するまでにすべきことを段取りしてきました。ところが今は、例えば娘の「うんち!」のひと言で狂ってしまう。仕方ないんですけれどね。

 自分の時間がなかなか持てなくなった分、時間を大切にするようになりました。今年4月から幼稚園準備のための幼児教室に週1、2回通うようになるまではわりとつきっきりでした。母が遊びにくると、近所のコンビニへ。「あぁ、私、いまひと りでコンビニにいて、好きに商品を見てるー」って。それだけでも息抜きになりました。今は夫と私が休みの日には、1時間、夫に預けヨガに行きリフレッシュ。私が帰るとバトンタッチで夫がスポーツジムへ行きます。

 夫も夫の両親も子育てにはとても協力的で、仕事が入ったときにはみてもらっています。子どもが生まれて夫婦二人とも寝起きが良くなりました。娘はすくっと起きて、歌を歌い始めたりする。「父、おはよー」「母、おはよー」なんて声をかけられると、自然と笑顔になります。

 40代に入ってからの子育ては、体力がなくてヘトヘトになったり、大変なこともありますが、楽しいです。いまは娘の笑顔に代わる幸せはないですね。

(編集部・石田かおる)

AERA 2018年6月25日号より抜粋

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